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About

研究室概要

 メタデータ研究室(MDLAB)では、ディジタルライブラリ(Digital Library)やディジタルアーカイブ(Digital Archive)を中心に、インターネット上に溢れている様々な情報資源に対し、流通・管理を目的としてメタデータを用いた研究課題に取り組んでいます。インターネット上で様々な情報資源へのアクセス性を高めることや、現在のディジタルコンテンツを将来の利用者にも利用出来るように保存することなど、多くの挑戦すべきテーマがあります。 ディジタルライブラリに関わるテーマにはコンピュータ技術がなければ解決できないことが多くありますが、現在のコンピュータの技術だけでは解決できないことも多くあります。
 当研究室では、「情報を扱うための技術とそれを支える概念を理解すること」を目指し、「手を動かして何かを作ってみよう!」ということに関心を持つ学生諸君を歓迎します。

関連研究組織

関連教育組織

What is "metadata"?

"メタデータ"って何でしょう? what is metadata?

 "メタデータ"とは、「data about data」、すなわちデータについてのデータのことを指します。例えば、上の図の様なラベルの付いていない缶詰めを思い浮かべて下さい。この缶詰めの中身は何でしょうか?鯖の味噌煮?それともキャットフード?答えは、缶詰めを開いてみないと分かりません。でも、きちんと缶詰めにラベルが付けられていれば、私たちは簡単に缶詰めの中身を知ることが出来ます。このラベルの様にある物について説明しているデータのことを"メタデータ"と呼びます。また、缶詰めの様に長期間保存するものは、途中でラベルが分からなくなってしまうかもしれません。ただ単純にラベルを付けるだけでなく、1年後、10年後、100年後も中身が分かるようなメタデータを付けることがとても重要になります。
 こんなことがディジタル上では頻繁に起こります。本研究室では、ディジタル上の様々なコンテンツに、メタデータを付けることで、それらを簡単にアクセス、管理を行えるようにすることを目指しています。

Research Themes in 2018

2018年度の研究テーマ

本研究室では、大きく以下の4つのテーマ(グループ)に取り組んでいます。その他、ディジタルコンテンツの流通に関わることなど、学生からの希望があれば、それに沿って研究テーマを決めます。

ディジタルアーカイブ(震災アーカイブグループ)

 ディジタルアーカイブとは、ディジタルコンテンツを長期に渡って保存し、利用者に提供するサービスです。ディジタルアーカイブのためのメタデータ(コンテンツの長期利用のためのメタデータ)やディジタルアーカイブの利用性を高めるための手法と技術に取り組みます。 コンテンツの長期保存と利用に必要なメタデータの設計と管理、保存されたコンテンツの発見支援、複数のディジタルアーカイブの連携などを目的とした研究を行います。 2015年度から東日本大震災に関連するディジタルアーカイブ(震災アーカイブ)や無形文化遺産を対象とした研究を進めています。

  • A Metadata Model to Organize Cultural Heritage Resources in Heterogeneous Information Environment (2017)
  • アーカイブ横断型メタデータ連携による東日本大震災アーカイブ群からのコンテンツ集約手法 (2016)

マンガメタデータ(マンガメタデータグループ)

 マンガの制作や流通に関わるメタデータの研究です。マンガの内容に関する情報、コマや人物など構造に関する情報、マンガ同士や他の資料との関係などを記述したメタデータを整備し、 ディジタル上でのマンガに関する様々な活動を支援します。マンガへの情報付加や表現の分析といったマンガメタデータの利用に加えて、その効率的な作成についても研究を進めています。

  • 機械学習によるシーン抽出のためのマンガのメタデータ提供システム (2017)
  • Web上の情報資源を利用したマンガの内容理解支援環境の構築 (2015)

Linked Open Dataの活用(ポップカルチャーメタデータグループ)

LOD Cloud

Linking Open Data cloud diagram 2017, by Andrejs Abele, John P. McCrae, Paul Buitelaar, Anja Jentzsch and Richard Cyganiak. http://lod-cloud.net/

 様々な人や組織が作成したメタデータを、互いに組み合わせて利用できる形で Web 上に公開・共有する、Linked Open Dataという試みが注目されています。連携可能なメタデータの発見や、記述形式などの異なる多様なメタデータを実際に組み合わせて活用するシステムの構築などを支援する仕組みを研究します。最近はマンガ・ アニメ・ゲームの作品に関する、より高度なメタデータ連携のための研究などに取り組んでいます。

  • Webリソースを用いたゲームにおけるWork実体の同定手法 (2016)
  • Aggregating Metadata from Heter ogeneous Pop Culture Resources on the Web (2016)

メタデータスキーマの作成支援(メタデータスキーマグループ)

 メタデータスキーマとは、メタデータの作成や利用に必要な設計図です。より良いスキーマを効率良く作成するため、既存のスキーマを引用・応用した新たなスキーマの作成支援などに取り組みます。また、既存のスキーマの発見を支援するため、スキーマを蓄積し検索可能とするメタデータスキーマレジストリの開発にも関わります。

  • Estimating Domain Models from Metadata Instances to Improve Usability of LOD Datasets (2017)
  • Linked Open Data を利用したメタデータ語彙の用法理解のための用例作成 (2016)